2022年…いや、人生ベスト本!『ぼくたちは習慣で、できている。』

2022年最後の記事です。

オタクブログだというのに最後の最後は本の紹介をします。

私がこのブログを続けられている理由の一つでもあります。

ちょっと日常の見え方が変わった本です。

2022年それなりに楽しいこともたくさんあったけど、この本に出会えたことが最高の喜びかもしれない・・・。

『ぼくたちは習慣で、できている。』佐々木典士

こちらの著書自体は2018年発売のものですが、今年頭に増補版の文庫が発売されています。

佐々木さんの前作『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は過去に読んでいて、この本の存在も知ってはいたのですが読んでおらず。

ちょうどこのブログを始める直前にメンタルが落ち込んでしまい、這い上がらなくちゃ…ともがいていた時に図書館でこの本と出会いました。

この本を読むと、【自己肯定感が低く完璧主義で失敗することが怖い自分】とさよならできます。

もと子

もちろん、読んだだけではできない!行動あるのみ。

私と同じように自己肯定感が低く毎日自分にバッテンをつけてしまうあなたに是非読んで欲しい本です。

図書館で単行本を読んだ後、すぐに文庫本を購入し2回目は付箋を貼りながらじっくり読み直しました。

ほぼ全部大事なとこ。笑

それではさっそく紹介していきます。

目次

ぼくたちは習慣で、できている

概要

三日坊主は、あなたのせいじゃない。先延ばししてしまうのは、意志が弱いせいじゃない。なぜ習慣を身につけるのはこんなにも難しいのか?良い習慣を身につけ、悪い習慣をきっぱりやめる方法を55のステップに増補して徹底解説。12カ国語に翻訳、累計20万部突破。習慣化の方法は誰だって学べる。No.1ミニマリストが贈る、才能を作り出すための秘密。

引用元:筑摩書房 ぼくたちは習慣で、できている。増補版 / 佐々木 典士 著

簡単にいえば、『我々の日々の行動はほとんど全て習慣によってつくられている』といった内容になっています。

私たちが自然にしてしまう行動はこれまで生きてきた人生の中で染み付いた習慣をもとにつくられたもの。

続けたい行動を習慣化し、やめたい習慣を断つにはいったいどうしていけばいいのか。

これまで行われてきた実験や論文、また偉人達の言動をもとに紐解いてくれます。

著者の佐々木さんの初著書は『ぼくたちに、もうモノは必要ない』。

かつてモノがすてられないマキシマリストだった彼がいかにしてミニマリストになったのか、ミニマリストとはいったいどんな生き方なのかをわかりやすく紐解いた一冊。

世界で累計60万部を突破したベストセラーです。

佐々木さんがモノの次に選んだテーマがこの【習慣】でした。

習慣に対してのイメージ

私はこの本を読むまで【習慣】について

『自分の意思で決めてくりかえし行うもの』『一度でも断ってしまうとダメになってしまう』

と思っていました。

新しく始めたい習慣があっても一度できなくなると、自分には継続する力がなく結局なにをやってもだめだと自前の自己肯定感の低さで自分を傷つけていました。

なので、良い習慣を身につけるというのは私にとってかなり難しいことの一つだったのです。

完璧主義で失敗が怖い方には同じように考えてしまう節があるのではないかと思います。

でもこの本によるとどうやら習慣と意思の力は別物のようなのです。

意思力とは

1章では【意思力】についての説明がされています。

人は生きる上で日々たくさんの選択をしています。

その選択は意思によって選ばれることが多いですが、中には意思を必要としないものもあります。

家を出る前に着替える、歯を磨く、仕事に行くために電車に乗る・・・こういった行動に選択は必要なく、すでに【習慣】となっている行動です。

これらの【習慣】は私たちは自然にできますが、例えば2,3才の子供は着替えるという行動に対して『嫌だ』という選択が出てしまいます。

すると癇癪を起こしてしまい着替えることができなくなってしまう。

ですが大人になるとそういったことは起こりにくくなります。

その行動に意思がほとんど存在していないからです。

つまり、【選択という意思決定を行なっていない行動=習慣】ということになります。

習慣には意思力は関係ない、意思力を使わないほどに染み付いた行動が習慣となるのです。

習慣を身につける

2章ではさらに習慣というものがどういうメカニズムで身についていくのか、そして3章では具体的に習慣化するためのステップが解説されています。

習慣を身につけようとする時、確かに最初は意思力が必要かもしれない。簡単でもないし、魔法のように身につける方法はない。しかし、一旦身につけてしまえば、大きな報酬がきっちりあるので続けることができる。そうなれば意識であれこれ悩む必要ももうなくなる。

p.106-107

良い習慣を身につけたいと思うのは、その習慣が自分にとって良い効果(=報酬)がもたらすからです。

その報酬が自分に返ってくるまでに時間がかかるためにやめてしまう。

ただし、それは意思力が弱いのではなく人の脳がそうできているからなので自分を責める必要はありません。

ここで今私が行なっている断酒を習慣化させるために使ったステップを紹介します。

私流の断酒習慣

私はもともと毎日2〜3本缶を空けてしまうぐらいの呑ん兵衛でした。

ですが、ある時メンタルと体調を崩します。これはおそらくですが、日頃のストレスと不摂生の蓄積が原因でした。

2週間ほどして回復、また飲もうと思ったのですが、2週間飲まなくてよかったんだから飲まなくても大丈夫かも?とふと思ったのです。

ここで【STEP19 今日始める】を使いました。思い立ってすぐ始めたのです。本来だったら断酒前の飲み納めをしたいところですが、ここで飲んだら失敗しそうな気がしたこともあってやめました。

次に、【STEP06 習慣のトリガー&報酬を洗い出す】によって特に報酬の部分について考えました。お酒をやめることによって、寝る直前まで頭を正常に働かせることができます。ちょうどブログを始めようと思っていたので時間を作る必要がありました。

そこでお酒をやめるための報酬に『ブログの作業時間』をあてたのです。もちろん健康という大きい理由もありますが、これは目に見えにくい部分でありすぐ得られる報酬ではありません。遠くの報酬は優先順位が下がってしまうことも本書に書かれていたので、すぐに使える報酬を用意したのです。

そしてこの年末は【STEP21 「例外」を即興で作らない】を利用して、忘年会など人が集まる場でも一切お酒を断ちました。ここで一口飲んでしまったら、今後もことあるごとに今日は特別だからと飲む機会を作ってしまい断酒には失敗するような気がしました。急に飲まなくなったら周りにいろいろ言われるかな?とも思ったのですが、事前に断酒している旨を伝えていたのと、忘年会は信頼のおける仲間としかやらなかったという理由が功を奏して、問題もなく自然に断てました。

このように習慣化するために使えるステップがなんと55個(増補版)も書かれています。

習慣で読み解く才能

そして4章で、世の中にいる偉人や天才たちがもつ才能が実は習慣が作ったモノであることが紹介されています。

●センス=習得するスピードのこと

●才能=継続した結果、身につけたスキルや能力

(中略)センスがあると、かけた労力に対しての成長のリターンが大きい。しかしセンスがなくても、諦めずに継続していけば、たとえそれが足し算でもいつか同じ「才能」にたどり着けるのではないか?

p.288

有名なスポーツ選手は、その表面的な成績が大々的に注目され、その影のすさまじい努力についても特別なものとして扱われることが多い。

でもその努力は特別なものではなく、誰もが習得しえる習慣の先に待っているものなのではないでしょうか?

自己肯定感が低くて完璧主義のあなたへ

私はもともと自己肯定感が低い人間でした。というかまだ低いです。それは極度な完璧主義なために何かを成しえることができない私はダメなやつと決めつけているからです。

でもこの習慣を利用して、やりたいことを少しずつ実行することができたら、少しずつでも自分のことを認めることができるようになっていくような気がするのです。そして自分を認められる自分のことをより好きになれそうな、そんな予感がします。

この本を読んだ直後から、毎日が一新するわけではありません。ただ、自分の一つ一つの行動が違って見えます。分析対象になるのです。

今私がした行動はいったい何の積み重ねなんだろう?
何が嬉しくて(報酬にして)行動しているのだろう?

そう考えるといろいろな自分が見えてきます。今まで見えてなかった自分に会えるのもちょっと面白いです。

この本を読むことで習慣の本質に出会えます。

良い習慣を取り入れて、悪い習慣を断って、なりたい自分に近づいちゃいましょう。

2023年も楽しく習慣を取り入れながら推し活するぞ〜!

それでは、良いお年を!

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