
なんでかわからないけど、この人の文章好きだなぁって感じることはありませんか?
特に雑記ブロガーさんは、文章を書いたり読んだりするのが好きで始めた方も多いと思います。
せっかくなら、いろんな人に楽しく読んでもらえる文章を書きたいですよね。

でも、魅力的な文章ってどうやって書くの?
- きっと才能あふれるこの人だから書ける文章なんだろうな…。
- やっぱり一流の作家が言うことは違う…。
- 文才がないと魅力的な文章って書けないんでしょ?
そんな声が聞こえてきそうです。
…でも、ちょっと待って!



その魅力的な文章、あなたにも書けるかも!?
魅力的な文章を書くために、今回おすすめしたい本がコチラ
この本を読むと、
自分の好きな文章モデルを発見することができ、実際に自分の文章に落とし込むことができます。



一緒に魅力的な文章探しの旅をしましょう♪
\この記事を書いた人/


もと子
- 2022年11月からブログを開始。
- 初心者ブロガーの奮闘記録を発信中。
- ブログ超初心者の悩みを解決する記事も。
- 2.5次元を中心にミュージカルや音楽劇が好きなオタク。
「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」三宅香帆



本記事で紹介する本を改めて。
「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」三宅香帆
本の内容に入る前に、まずは著者の三宅さんについてご紹介します。
著者・三宅夏帆さん
三宅さんは『京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」 と思う本ベスト20 を選んでみた。』というブログ記事で、2016年の「年間はてなブックマーク数ランキング」第2位になり、このブログをもとに出版した『人生を狂わす名著50』(ライツ社)という著書から書評家として活躍されているそうです。



書評家…?
書評はなんとなくわかるけど、書評家って何者なんでしょう?
私にはあまり馴染みのない言葉でした。
三宅さん自身も「書評家」という肩書きの難しさについて言及しています。
「書評家」という肩書きの分かりづらさ、というか知名度の低さを思い知るのは、私が二冊目を出したときだった。二冊目の本は、さまざまな名文から文章の書き方を学ぶという内容で、書評の本というわけではなかった。
その本を出版するとき、編集者の方から「書評家という肩書きは少し堅苦しいので、書評ライターという肩書きを使わせていただいてもよろしいでしょうか?」と(実際はもう少し丁寧な言葉で)言われたのである。
https://sakumaga.sakura.ad.jp/entry/2022/05/18/120000 より
このコラムは書評家という肩書きのままでいいのか迷っている、というところで終わっていて、書評家本人にとっても曖昧なもののようです。
一旦肩書きはおいといて。
三宅さんのことを調べていたら、このYouTube動画に行き着いたのですが。
読書感想文に苦手意識しかなかった私は泣きました…。



こんなに簡単な読書感想文の書き方があったとは…
タイムマシーンに乗って、小学生の私に教えてあげたい。
本や文章の楽しみ方を教えてくれる方、というのが私の中の三宅さんの印象です。
コラムなども読んでみましたが引き込まれるものがあって、他の著書も今後読んでみたいと思いました。
本の購入理由


「バズる文章教室」とは、近所の本屋さんで出会いました。
webライティングなどブロガーとしての書く技術に興味があり、ライティング関連の面白い本はないかなーと棚を見ていた時でした。
文章術についての書籍がいくつもあるなかでこの本を手に取った理由は以下の通り。
- バズる文章ってなんだ?
- 表紙がかわいい
『バズる文章』と聞いて、最初はバズなんて運なのでは?と思っていました。
そこでパラパラと本をめくってみると、様々な作家や芸能人、エッセイストなどの文章を引用して、「どうして惹き込まれるのか」「続きが読みたくなるのか」ということが細かく分析されているのです。



一見漠然としているバズる文章の分析…ワクワクしません?
己のワクワク心が抑えられず、また表紙の可愛さにときめいてしまった私は、そのままレジに向かいました。
「バズる文章教室」は雑記ブロガーこそ読むべし


本書は、特に、雑記ブログを運営しているブロガーさんにお勧めしたいです。
その理由は、読者が惹き込まれる文章の型を理解できるから。
特化ブログは、伝えるべき内容の軸を明確にしやすく、記事を読まれるかどうかはSEOを意識したライティングや中身の正確性が左右します。
一方で、雑記はブログ全体を通しての軸はぶれやすいため、的確に伝えること意外にもう一工夫いるのではないかと私は思うのです。



その工夫が『文章で楽しんでもらう』こと。
著者がこの本で伝えたいことは、次の通りです。
だから、“バズらせる”というと、
「テクニックを駆使して、一時的に大きな拡散を狙う」
そんなイメージを持ってるんじゃないでしょうか。
でも、この本は「そういうことをするのが苦手」な人のためにあります。
この本の目的は、
1、(文章の終わりまで読もうかな)と思ってもらう。2、(この人いいな)と思ってもらう。
3、(広めたいな)と思ってもらう。
「バズる文章教室」p.8 より
そんな文章を書けるようになることです。



この3つ。まさに、ブログの理想じゃないでしょうか?
なかなか最後まで読んでもらえることが少ないブログ。
こう思えてもらえたら、雑記ブログの運営の励みになります。
テーマがばらけやすくPVを伸ばすことが難しい雑記だからこそ、自分自身のファンを作りたい。
そのためにも、人を惹きつける文章を書けることは大きなアドバンテージになります。
「バズる文章教室」おすすめポイント
本書のおすすめポイントは主に2つ。
- 49もの文章のモデルを紹介
- 【文章の型→引用→分析→まとめ】というわかりやすい構成
49もの文章のモデルを紹介
バズる文章がどのようなものなのか。
著者はこれを49のモデルを例に挙げて紹介してくれます。



こんなにたくさんバズる法則があるのか…
バズり方にもいろいろなモデルがあって、大きく「つかみ」「文体」「組み立て」「言葉選び」と4つに分けて分析されています。
例えば、今年『VOGUE GIRL』での連載が終了することで話題になったしいたけ.さんの文章は、
「バズるつかみ:良心的釣りモデル しいたけ.の誘引力 最初に意味不明な言葉を放り込む。」
と紹介されています。
しいたけ.さんの文章は、一文目にちょっと不思議なワードがあることで続きが気になってしまう、という文章の型が多いんですよね。



何気なく読んでいるだけでは気がつけないポイント。
本書ではしいたけ.さんのブログ記事を引用して、詳細に分析の過程を述べています。
そして、文章のモデルについて、
『大事な部分を隠されると、見たくてたまらなくなる』
と、わかりやすく言語化。
このような分析が、49個もあるのです。
【文章の型→引用→分析→まとめ】というわかりやすい構成
49の文章モデルが全て同じ構成で紹介されています。
先と同じく、しいたけ.さんを例に挙げると、
- 文章の型:良心的釣りモデル
- 引用:「しいたけのブログ」の引用
- 分析:なぜこの文章は続きが読みたくなるのか、という分析
- まとめ:このモデルを実践するとしたら、どう分解するか
という4つの構成で成り立っています。
「このモデルを実践するとしたら?」という応用方法が書かれているのが、特に良いです。
49もの例文を読んでいると、なんとなく自分が惹きつけられる文章ってこのタイプだな、というのがいくつか出てきます。
この応用方法を使うことで、自分の文章に文のモデルを実際に落とし込むことができるのです。



自分が好きなモデルで、すぐに文章を書いてみることができる!
雑記ブロガーの私が気になった文章モデル


本書で紹介されている中で、私が気になった文章モデルを3つご紹介。
- 同意先行モデル 高田明の視点力 「あるある」から話し始める。
- 虚構現実往復モデル 阿川佐和子の声掛け力 突然、読み手に話しかける。
- 二人称語りかけモデル 山田ズーニーの一対一力 当事者意識を持たせる。
①はみなさんご存知、ジャパネットたかたの前社長・高田さんの文章モデル。何かオススメしたいものがあるならば、そのものの良さではなく、買う可能性のある人にとっての良さをまず伝える、というもの。これはセールスライティングに近いかもしれません。
②。文章はもともと読者のために書かれているものだけど、その読者との距離がグッと近づく文章モデルが紹介されています。え?気になるって?ぜひ本書で確かめてみてね。
③は、文章が不特定多数の人にではなく、自分ひとりのために書かれていると錯覚させる二人称を使った文章モデル。この本を読めば、きっと、あなただけのとっておきの文章モデルが見つかる。あなたの世界が見つかる。



私が気になる文章モデルは、文章を自分事化させる技法が多いかも。
自分の好きな文章モデルを発見することができ、実際に自分の文章に落とし込める。
こんなに即戦力となる文章術が学べる本、なかなかないと思いません?
楽しんでもらえる文章を書こう!


伝えたい内容を正確に理解してもらうことももちろん大事だけど、どうせなら楽しみながら読んでもらいたい。
SEOやwebライティングのことを考えたら、不要な文章術かもしれません。
でも、せっかくこのページに来てくれたのなら、まぁゆっくり読んでってよ、とお茶を出してあげたい。



雑記ブログだからこそ、そんなページがあってもいいよなぁ。
そんなことを考えさせられる本でした。
惹きつける文章を書きたい方はぜひ読んでみてくださいね♪
\今回オススメした本/